インプラント周囲炎の治療経過

インプラント周囲炎の治療経過

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今回はインプラント周囲炎(インプラントの歯周病)についてお話します。

最近、インプラントは一生もつものだと思っていたという方がご来院されることが続きましたのでお伝えした方が良いと思いまして書かせていただきました。

まず初めに口腔インプラント治療は、現在世界的に普及し、欠損補綴の有効性は広く認められており、近年の研究では10年生存率は90%以上という現在では予知性の高い治療法であると認知されています。

実際に当院でもインプラント治療は行なっています。

しかし近年インプラント周囲炎(インプラントの歯周病)という新たな問題が浮上し、現在に至ってもその治療法が確立されていないというのが現状です。

もしインプラントを選択される場合は、メインテナンスは絶対に必要不可欠なのでインプラントを埋入して終わりなのではなく、しっかりメインテナンスが継続的に行える歯科医院をお選びください。

実際にAAP(アメリカ歯周病学会)に投稿されていた10年機能したインプラントのインプラント周囲炎(インプラントの歯周病)の合併症についての後ろ向き研究というテーマの論文の中にも、インプラント機能後の経年的な変化のデータで7年目にいきなりインプラント周囲炎になる確率が上がるということが書かれています。

本題ですが、今回はインプラントを他院にて埋入されてその後インプラント周囲炎を併発された方が当院に受診され、その治療を行なった後の経過をお知らせしたいと思います。

前にも書きましたようにインプラント周囲炎の治療法は未だ確立されていません。今回私が行なった治療法は2019年にボストンで開催されたPRDというシンポジウムに参加した際、インプラントでご著名な先生が発表されていた診査・診断・治療法を用いてインプラント周囲炎の治療を行いました。

左側が術前のレントゲン写真ですが、インプラント周囲の骨の欠損(黄色いライン)がわかると思います。

右側が術後のレントゲン写真です。骨欠損していたところがなだらかになり不透過性が更新しており、骨様の組織が回復している様に見られます。

現在も継続してメインテナンスを行なっており、術後約2年になるところですが経過は良好です。

少しでも皆様が健康にそしてより快適に過ごせる様に当院はマイクロスコープを用いて治療だけではなく、メインテナンスにも力を入れておりますので、何かお困りの方は遠慮なくご連絡ください。

よろしくお願い致します。

高田歯科クリニック 院長 高田勇生