ポケットの中の歯石

ポケットの中の歯石

DH A Vol.13

  • ポケットの中の歯石
  • ポケットの中の歯石
  • ポケットの中の歯石

歯科衛生士Aです。

顕微鏡がない頃は「歯周ポケットの中の歯石は見えない」のが常識で、器具をポケットに入れザラつきがあるか手指の感覚で探知しているので術者の手先の器用さや、経験などに頼っていた部分です。

しかし、どれだけ器用で経験があっても、実際本当に歯石がついているところを確認するすべがありませんでした。

ざらつきが「本当に歯石なのか?」も分からないし、ツルツルになったようでも歯石が滑沢化してしまうと「本当に取れているのか??」わからないのです。

なので、術者は取り残さないように力を込め、熱心に頑張ります。ですが、頑張れば頑張るほど歯の組織を削り取ってしまっている可能性も高く、削ってしまった組織は元に戻りません。削られることで「知覚過敏」や「歯肉退縮」「歯肉退縮した部分は根っこの虫歯」のリスクが非常に高くなります。 

 

しかも歯石が取り残されている可能性もあります。有名なエビデンスで

 

「ポケットが3.73mmを超えると歯石を取り残している可能性が高い。」

(Stambaugh RV, DragooM, Smith DM, Carasali L 1981)

 

5mm以上のポケットでは歯石を取り残す可能性が非常に高い」

(98%の取り残しがあったと報告されている)

(Waerhaug J: Healing of the dento-epithelial junction following subgingival plaque control. Ⅱ119-134, 1978.)

 

 

などがあります。

見えないところの歯石を手探りで取る行為は、とても危険だと考えています。

 

当医院では、深いポケットの歯石はドクターが顕微鏡を用い、取れているか歯石を見ながら除去しています。より低侵襲に処置が行えるので、知覚過敏、歯肉退縮、根面カリエスのリスク軽減につながっていると思います。

 

マイクロメインテナンス

90分  11,000円

高田歯科クリニックでは歯科衛生士も顕微鏡を用いメインテナンスを行なっています。詳しくはお問い合わせください。